事故直後は痛くなくても受診したほうがいい理由
2026/11/01

「軽くぶつけられただけで、その場では痛みもなかった」「相手と話して、病院には行かずに帰ってきた」。交通事故のあと、こうした理由で受診をあと回しにしてしまう方は少なくありません。ところが翌日や数日後になってから、首や腰に重だるさや痛みが出てくることがあります。忙しさから「そのうち落ち着くだろう」と様子を見ているうちに、受診のタイミングを逃してしまう方もいらっしゃいます。
この記事では、事故直後に痛くなくても早めに医療機関を受診したほうがいい理由、事故の当日から数日のあいだにやっておきたいこと、すぐに受診してほしい危険なサインを、整骨院の柔道整復師の立場からわかりやすくまとめました。
事故直後に痛みを感じにくい仕組み
事故の瞬間、体は「非常事態」と判断して強い緊張状態になります。このとき分泌されるアドレナリンなどの働きで、一時的に痛みを感じにくくなることが知られています。気持ちが落ち着き、体の緊張がゆるんだころに、ようやく痛みや違和感に気づくというケースが多いのです。
また、筋肉や靱帯(じんたい:骨と骨をつなぐ丈夫なひも状の組織)が引き伸ばされたときの小さな傷は、時間をかけて炎症が広がり、数時間から数日後に痛みとして現れることがあります。慣れない運動をした翌日や翌々日に筋肉痛が出てくるのと、少し似ています。
さらに、スピードがあまり出ていない追突でも、後ろから来るとは思っていない無防備な状態で押されると、首や背中の筋肉が身構える前に体が大きく揺さぶられます。「軽い事故だったから大丈夫」とは言い切れないのはこのためです。
つまり「事故直後に痛くない」ことは、「けがをしていない」ことと同じではありません。見た目に傷がなくても、体の内側には衝撃が加わっている可能性があります。
後から痛みが出やすい部位と原因
首(頸椎捻挫:けいついねんざ)
追突などで頭が前後に大きく振られると、首の筋肉や靱帯に負担がかかります。いわゆる「むち打ち」で、首の痛みやこわばり、肩や背中の張りとして現れることがあります。
腰・背中(腰椎捻挫:ようついねんざ など)
ブレーキを踏んで踏ん張ったり、座席に強く押しつけられたりすると、腰や背中にも負担がかかります。シートベルトが当たっていた胸や肩まわりに、あとから痛みが出る方もいます。
膝・すね・手首などの打撲
ダッシュボードやハンドルにぶつけた部分、自転車や歩行中の事故で地面に手をついた部分などは、あとからあざや腫れが目立ってくることがあります。
当院でも施術前の問診で、追突か側面からの衝突か、シートベルトやヘッドレストの状態、痛みや違和感が出始めた日などをうかがい、体のどこに負担がかかったのかを確認しています。
事故のあとにやっておきたいこと

- 警察への届け出と保険会社への連絡:けがの有無にかかわらず、事故は警察に届け出ます。ご自身や相手の保険会社にも早めに連絡しておきましょう。
- 痛みがなくても医療機関(整形外科など)を受診する:医師に診察してもらい、骨や神経などに異常がないかを確認します。後から痛みが出たときにも、事故との関係を説明しやすくなります。
- 体の変化をメモしておく:「いつから」「どこが」「どんな動きで」痛むかを日付と一緒に書き留めておくと、受診や施術の際に正確に伝えられます。
- 数日は無理をしない:激しい運動や長時間の作業は控え、睡眠をしっかりとりましょう。熱っぽさや腫れがあるところは温めすぎないようにし、自分で首を強く回したり、無理に伸ばしたりしないでください。
医療機関や整骨院では、次のようなことを伝えられるよう準備しておくと安心です。
- 事故の日時と状況(追突された、交差点で側面からぶつかった、自転車で転んだ など)
- 事故のとき、どんな姿勢だったか(前を向いていた、横を向いていた など)
- 痛みや違和感が出始めた日と、強くなっているか・落ち着いてきているか
湿布や痛み止めの使い方は、医師や薬剤師にご相談ください。
すぐに医療機関を受診してほしいサイン
次のような症状がある場合は、整骨院ではなく、すぐに医療機関を受診してください。
- 激しい頭痛、吐き気・嘔吐がある
- 意識がぼんやりする、強い眠気がある
- めまいやふらつき、ものが二重に見える
- 手足のしびれや、力が入りにくい感じがある
- 胸やお腹の痛み、息苦しさがある
- 痛みが日ごとに強くなっている
意識がはっきりしない、手足が動かしにくいといった場合は、ためらわずに救急車を呼んでください。
よくある質問
Q. 物損事故として届け出たあとに痛みが出てきました。どうすればいいですか?
A. まずは医療機関を受診して、医師の診察を受けてください。そのうえで、警察や保険会社に痛みが出てきたことを伝え、今後の手続きについて相談しましょう。事故から時間が空くと、痛みと事故との関係が確認しにくくなることがあるため、気づいた時点で早めに動くことが大切です。
Q. 自転車に乗っていたときや歩行中の事故でも受診したほうがいいですか?
A. はい。自転車や歩行中の事故では、転んだときに手首や膝、腰などを打つことも多く、車に乗っていたとき以上に体へ直接衝撃が加わることがあります。痛みが軽くても、医療機関で診てもらいましょう。
Q. 交通事故のけがで整骨院に通うとき、保険はどうなりますか?
A. 交通事故によるけがの施術は、一般的に自賠責保険の対象となります。医師の診察を受けたうえで、保険会社に整骨院へ通院することを伝えておくと手続きがスムーズです。詳しい取り扱いは保険会社にご確認ください。
百合ヶ丘mana整骨院の交通事故後のケア

百合ヶ丘mana整骨院は、小田急線「百合ヶ丘」駅から徒歩約8分、「新百合ヶ丘」駅から徒歩約12分の整骨院です。坂道の多い麻生区では、車や自転車での移動が日常という方も多いと思います。当院では、医療機関での診察を受けていただいたうえで、問診・検査で事故の状況や痛みの出ている場所、日常生活で困っている動作を確認し、体の状態に合わせて施術を行います。通院の流れや、保険会社へ伝えておきたいことについても、わかる範囲でご説明しています。
平日は9:00〜20:00、土曜・日曜・祝日も9:00〜17:00まで営業しています(休診は年末年始、予約制)。駐車場は店舗前に1台(ホームページの予約サイトからご予約いただけます)、近隣のスーパー三和と提携しており、駐車券をお持ちいただくと2時間無料になります。事故のあとに体の違和感が続いている方は、百合ヶ丘mana整骨院にご相談ください。
所在地:川崎市麻生区百合丘1丁目15-3 ブライト百合丘/ご予約・お問い合わせ:044-328-9683(ネット予約は24時間受付)
この記事の監修者
百合ヶ丘mana整骨院の柔道整復師が監修しています。当院には柔道整復師のほか、はり師・きゅう師の資格を持つスタッフも在籍しています。
この記事は一般的な情報です。症状には個人差があるため、気になる症状は医療機関や専門家にご相談ください。








