今話題の肩甲骨はがしって実際にどうなの?
2021/03/10
1.整体院で肩甲骨はがしを受けるべき人って?
整体院で提供されている「肩甲骨はがし」はどのような方に適しているのでしょうか。 現在の肩甲骨の硬さがわかるセルフチェックとともに、解説します。
1-1.整体は肩こりがひどい方におすすめ
整体の肩甲骨はがしは、次で紹介する「自分は硬い?肩甲骨のガチガチレベルチェック」で肩甲骨のガチガチレベルが2以上の方におすすめです。ざっくりいえば、セルフケアでどうにかなるような軽い肩こりではない方です。
軽度の肩こりであれば、わざわざ整体院へ足を運ぶ必要はありません。自宅や職場でストレッチをするだけでも、肩こりは楽になります。
整体院の肩甲骨はがしがおすすめなのは、肩こりがひどく、肩甲骨の可動域が制限されてしまってうまく動かせない、腕が思ったように上がらない、頑固な肩こりが続いている、自分でセルフケアをしても良くならない、といった悩みを持つ方です。セルフストレッチだけでは緩められない細かい筋肉にまでアプローチ可能なため、整体は頑固な肩こりにも非常に有効です。
また、肩甲骨はがしは肩こり以外にも効果的なので、猫背・巻き肩など不良姿勢を直したい方、バストアップしたい方、全身の疲労や冷えが気になる方にもおすすめです。プロの整体師に体の状態を見てもらうことで、隠れた不調に気付くきっかけにもなります。
ちなみに、肩甲骨付近に脂肪が多く付いている方、鍛えすぎて筋肉がモリモリとしている方には、肩甲骨はがしはあまりおすすめできません。
施術時に肩甲骨の下に指がうまく入らないため、期待通りの効果が得られない可能性があるからです。
1-2.自分は硬い?肩甲骨のガチガチレベルチェック
チェック1~5の合計点数で、現在の肩甲骨の硬さを診断しましょう。
レベル0~1の方は硬くありません。多少肩が凝ってもセルフケアで解消できます。
レベル2~3の場合は、肩甲骨周辺の筋肉がかなり凝り固まっているため、整体院でプロに施術してもらうのがおすすめです。
チェック5 肩甲骨の可動域チェック!!
①胸の前で両手の肘から手のひらまでをピタッとくっつけたまま、アゴの高さまで両肘を上げてみましょう。
→両肘の高さがアゴまで到達したら1点、できない場合は0点
肩甲骨のガチガチレベル結果
★合計点数が5点…ガチガチレベル0(柔軟性に全く問題なし!)
★合計点数が3~4点…ガチガチレベル1(やや柔軟性に欠けますがセルフ肩甲骨はがしで肩こりを改善できます)
★合計点数が1~2点…ガチガチレベル2(かなり凝り固まっています。肩が重く、痛みが生じていませんか?)
★合計点数が0点…ガチガチレベル3(今すぐケアが必要です。肩こりだけでなく頭痛や吐き気も併発していませんか?)
2.誤解されがち?実は痛みはほとんどない
百合丘mana整骨院では、肩甲骨を「剥がす」という表現のせいで、施術中に痛みを感じるのではと不安になる方もいますが、実は肩甲骨はがしにはほとんど痛みはありません。
まず、周りの骨や筋肉から肩甲骨を剥がすのは身体構造上不可能なので、肩甲骨を剥がす痛みはそもそもありません。『肩甲骨はがし』の名前の由来は、筋肉や筋膜が凝り固まってベタッと張り付いている状態を、「上に剥がすようにして」元に戻す、という施術のイメージから名付けられただけです。
そして肩甲骨はがしでは、力任せに筋肉を押す、無理やり関節の可動域(動く範囲)を広げるなど、「痛い」と感じる手技は積極的におこないません。
肩甲骨はがしの一番の目的は、肩甲骨付近の筋肉を緩めることです。脱力状態で施術するのがベストなので、筋肉が緊張してしまわないよう、力任せに押したりはしません。時間をかけて筋肉をほぐしたあと、肩甲骨を回したり動かしたりして、少しずつ動きを良くしていきます。
ただ、元々肩甲骨周りが硬すぎて全然動かない人は、最初動かした時に多少痛みを感じるかもしれません。
とはいえ、肩甲骨周辺がガチガチになっている人ほど、「ゴリゴリ」と肩甲骨が動いている音が鳴って効果を実感できたり、施術後の肩の軽さを体感しやすいといわれています。
3メリットだらけ!整体の肩甲骨はがしの効果
実は肩甲骨はがしには、健康面だけでなく美容面にもうれしい効果があります。
ここでは肩甲骨はがしがもたらす効果について、ひとつずつ解説していきます。
3-1.肩こりの解消
肩甲骨はがしは評判通り、肩こりの解消に効果的です。
そもそも肩こりは、筋肉がこわばって血行不良になることで起こります。肩甲骨付近には、肩こりに深く関係している僧帽筋や肩甲挙筋、菱形筋をはじめ、多くの筋肉が集まっています。これらの筋肉をほぐして血流を改善することで、肩こりが解消します。
3-2.猫背・姿勢改善
肩甲骨はがしは、猫背や巻き肩などの不良姿勢にも効果的です。
普段から長時間のデスクワークやスマホの使いすぎなどで前かがみの姿勢を取っていると、気付かぬうちに背中や肩が丸まって猫背や巻き肩が癖付いてしまいます。肩甲骨が左右に広がったまま固まり、血行不良から肩こりを引き起こすこともあります。
肩甲骨周辺の筋肉をほぐし、肩甲骨の可動域を広げて正しい位置に調整することが、姿勢改善につながります。
3-3.バストアップ
実は、バストアップ効果も期待できます。聞いたことがあるかもしれませんが、猫背や巻き肩が改善されると自然とバストが上向きになります。
猫背や巻き肩がクセになっていると肩甲骨が外に大きく開き、体前面にある胸の筋肉が縮んだまま固まってしまいます。バストを支えている大胸筋や小胸筋が縮み、バストが下向きになって垂れてしまうのです。
下向きになったバストを元に戻すには、肩甲骨を内側に引き寄せ、胸の筋肉を大きく開く必要があります。肩甲骨はがしによって猫背や巻き肩が直れば、自然と胸が張って上向きになるとともに、バストの下垂の予防にもなります。
3-4.疲労・冷えの緩和
肩甲骨はがしは疲労や冷えにも効果的です。
慢性的な疲れや冷えは血流の悪さが原因なので、筋肉をほぐして血行を促すことで緩和されます。血流が良くなれば疲労物質が流れやすくなるからです。
また、冷えは血行不良を引き起こし肩こりを発症させるので、冷えの改善は肩こりの予防につながります。