超音波療法ご存知ですか?
2021/05/17
【超音波療法とは】
超音波療法とは人の耳には聞こえない高い周波数(20kHz以上)、いわゆる超音波を利用して行う施術です。
超音波療法専用の機械を使用し、効果を引き出したい部位に、プローブといわれる超音波を発生させる面を当てて、施術します。
施術の際には、超音波の伝達効率を良くするために、皮膚に照射用のジェルを塗ります。
施術部位の位置に合わせて、深い部位を対象とする1MHzと浅い部位を対象とする3MHzの周波数を使い分けています。
超音波の振動を表面ではなく体内の深い部位に照射できるため、手で行う施術とは異なる効果を引き出せることが特徴です。
【超音波療法の効果】
超音波療法の効果は、超音波の振動が患部に届くことで、さまざまな効果を引き出す仕組みです。
振動を体内の組織に与えることによって、血管を拡張したり、痛みを緩和したりする効果が期待できます。
一般的に超音波療法の機械は、症状や目的に合わせて照射する超音波の出力を変更できるようになっています。
超音波の出力によって、温熱か非温熱に分けられます。
温熱と非温熱の効果は、次の通りです。
●温熱
痛みの軽減、筋肉・組織の柔軟性の改善、異常な筋肉の収縮状態の軽減などの効果が期待できます。
●非温熱
炎症の改善、皮膚組織の修復促進、骨の癒合の促進などの効果が考えられます。
このように超音波療法には、さまざま症状や疾患に対する効果が期待できます。
しかし、禁忌となる症状や疾患などもあり、知識が無い人が行うのは危険な施術です。
そのため、しっかりと知識がある施術者に施術してもらうようにしましょう。
超音波療法はどんな症状に効果が期待できるのか?
超音波療法がどのような仕組みで効果を引き出すかご理解いただけたでしょうか?
通常では施術できない身体の内部を、超音波を利用して施術できることが特徴です。
では、次に超音波療法で改善が期待できる症状をご紹介します。
●関節障害
皮膚や筋肉の癒着・拘縮によって、関節の可動範囲が狭くなる関節障害があります。
この関節障害に対して、超音波療法は効果が期待できます。
超音波療法の効果には温熱効果でお伝えしたように、筋肉・組織の柔軟性の改善があります。
この効果を癒着・拘縮している皮膚や筋肉に生じさせることによって、関節障害を改善させることが可能です。
●腱鞘炎
腱鞘炎は、筋肉の腱の部分を包み込む腱鞘が炎症する疾患です。
腱鞘が炎症すると、痛みを感じるようになります。
手首や指で発症しやすく、別名ドケルバン病やバネ指と言われています。
手首や指を酷使することが原因となるため、料理人やパティシエ、パソコンを使用する方が発症しやすい疾患です。
腱鞘炎には、超音波療法の効果が期待できるため、よく行われる施術です。
超音波療法を炎症が起きている部位に照射すると、痛みの軽減や炎症を鎮める効果が期待できます。
そのため、腱鞘炎になったときには超音波療法を施術することで、改善するまでの日数が短縮します。
●捻挫
捻挫は関節に力が加わって靭帯や腱、軟部組織が損傷した状態です。
骨には異常が無いため、レントゲンで確認することができません。
捻挫をすると、その部位が腫れて痛みを引き起こします。
また、靭帯を損傷していた場合には、関節の不安定さが増強する場合もあります。
超音波療法は、捻挫の主な症状である痛みや炎症を改善する効果が期待できるため、捻挫になったときにもおすすめの施術です。
百合ヶ丘mana整骨院の超音波治療
超音波は、肉離れや捻挫など運動障害においてよく用いられている療法です。
コラーゲン組織の伸張性を増加、関節部のこわばりの減少、血流の増加、疼痛の緩和、浮腫の移動促進などの効果があります。
多くは温熱刺激によるもので、1秒間に100万〜300万回振動する高速度ミクロマッサージを深部組織に直接刺激を与えます。
ただし超音波の一回の施術で即効性を認めるケースは少ないので、鍼灸やボディケアの補足的な療法として組み合わせることを当院では行っています。
関節部の痛み、深部の筋肉のこりなどに効果的です。
このほかにも超音波療法は、数多くの症状や疾患に対して効果を期待できます。
状態をみて、超音波療法が効果的な場合には施術を行いますので、ぜひご相談ください。