正しいお水の飲み方で健康に
2021/08/17
正しい水の飲み方をすれば健康・美容に効果あり!
正しい水分補給をすることで得られる健康や美容に関する効果についてご紹介します。
◇ 人の体の50~80%は水でできていて、適切な水分の摂取が健康にも美容にも効果がある
人は、健康を維持するために体内に多くの水分を含んでいます。環境省が発表している「熱中症環境保健マニュアル2018」によると、人の体重あたりの水分量は50~80%にも上ります
・体重当たりの水分量(出典:熱中症環境保健マニュアル2018)
成人男性 | 60% |
成人女性 | 55% |
高齢者 | 50~55% |
新生児 | 80% |
乳児 | 70% |
幼児 | 65% |
これら水分は、体内を循環することにより酸素や栄養素を運び、体の各機能を助けています。また、溜まった老廃物を流して体内を浄化させる役割も持つため、体をクリーンな状態で保つためにもこまめな水分補給が欠かせません。体内の水分が不足すると、以下のような健康被害を引き起こす恐れがあります。
- 熱中症
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 便秘
なかでも便秘は美容にも深く関わる問題のひとつ。水分が不足して老廃物が溜まった体内は、吹き出物やシミを治す(消す)ための新陳代謝をうまく行うことができません。潤いが足りず新陳代謝が不安定な肌は、シワやくすみが目立ってしまうことも。
血液循環が良好でないと美肌に必要な栄養を送り届けることができないため、実は適切な水分の摂取が美容の助けになるというわけです。
ただし、水分補給を心がけただけで理想の美肌を手に入れられるわけではありません。水を摂取する意識と同時に食生活や運動量を見直し、毎日の生活習慣を総合的に改善していくことが重要です。
◇ 水には、その人の目的や体調に合った、正しい量と飲むタイミングというものがある
水の持つ健康や美容への効果を十分に生かすためには、摂取する分量とタイミングに注意しましょう。1日に摂取すべき水分量は2.5L程度(飲み水としては1.2L程度)といわれますが、目的や体調、運動量や食事内容によってもその人に合った適量は違うものです。むやみに大量の水を飲んでも効果的とはいえません。
目安としては、1回、コップ1杯程度(150~250ml)の水を、食事中や起床後に加え、入浴前後、運動後、就寝前など汗を流すタイミングで摂取することがおすすめです。
◇ こまめに分けて、継続的に水を飲むことで健康や美容への効果が期待できる
1日に必要な水分は、できるかぎりこまめに分けて飲むことで効率良く吸収できます。一度に大量の水を飲んだ場合、水分は尿として排出されてしまう可能性があるため注意してください。
水分補給の恩恵を受けるには、こまめな水分摂取を継続し、体の内側から潤った状態をキープすることが大切です。十分な潤いを保った肌は皮脂量が安定してバリア機能が高まるため、ニキビができにくくなるケースも多いもの。
また、ダイエットに効果的な痩せ体質を手に入れたり、シワが目立ちにくくなったりするなどの効果も期待できます。
水分は無意識の内にも失われている
体内の水分がどのように体外に放出されているかについて解説します。水分補給が必要なのは、汗をかいたときだけではないことを意識することが重要です。
◇ 体内の水分は意識しなくても失われている<
体内の水分は常に失われており、意識しなくとも尿や汗以外にも吐く息や皮膚からの蒸散(不感蒸泄)により水分が放出されます。特に体内の水分が失われやすいのは、以下の条件のときです。
気温が高いとき
運動をした後
◇ 水分の放出に関する注意点
水分の放出については、以下の点に注意しましょう。
◉ 汗を大量にかきやすい夏場はもちろん、冬は乾燥していて蒸発しやすいので汗をかいている実感がわきにくい
◉ 尿・便によって水分約1500mlが排出される
◉ 不感蒸泄の量は条件によって異なるが、健常な成人では1日にだいたい900mlほどの水分が不感蒸泄により放出される
◇ 1日に放出される水分(2,500ml)+運動などで排出された水分を補給しないと脱水症に
放出された水分は、食事や水分補給によって摂取しないと脱水症になってしまいます。体内の水分はたった20%失われただけで命の危険が生じることもあるので要注意です。
ダイエットや健康維持のため運動をされている方は、発汗によって失われた水分も意識して補給しましょう。食事から1L程度、体内生成で0.3L程度の水分を摂取できるので、1.2L程度を飲料水で補給するよう意識すると良いでしょう。
失われた水分の正しい補い方
失われた水分の正しい補い方についてご紹介します。
◇ 失われた水分の補給は、水で補うのが理想的
水分補給の方法は、手軽に飲めて体内に取り込まれやすい水が理想的です。ジュースやスポーツドリンクには糖分が入っているため糖分過多になってしまう恐れがあります(スポーツドリンクは運動後の水分補給には効率の良い水分補給手段です)。また、お茶やコーヒーには利尿作用があるので、飲み過ぎると逆に体内の水分を失ってしまいます。
◇ 8~13℃ほどの水をこまめにコップ1杯程度飲むのが良い
水分は、一度に大量に飲んでも吸収できず、逆に胃に負担をかけてしまいます。コップ1杯程度をこまめに飲むのが理想的です。意識して水分を摂取したいタイミングは、起床直後と就寝前、食事中、運動前後や最中、入浴前後です。
また、水を冷やしすぎると体に負担がかかります。氷をたくさん入れて飲んだり、冷蔵庫で冷やしすぎたりしないように注意しましょう。8~13℃ほどが適切だとされています。
◇ 日本人の体に適しているのは軟水
水の硬度は水源の地域によって異なり、日本では軟水ですが海外の多くは硬水です。海外で水道水を飲んでおなかを壊してしまう方が多いことから分かる通り、日本人の体質には軟水が合っているといわれています。
◇ 軟水は国産のミネラルウォーター、ウォーターサーバー、水道水で!
日常的に摂取できる軟水は国産のミネラルウォーター、ウォーターサーバー、水道水です。
ただし、水道水はごく微量ではありますが発がん性物質のトリハロメタンが含まれています。健康的に水分を補給するなら、ミネラルウォーターかウォーターサーバーの水がおすすめです。