アロマオイルで不調を改善!アロマオイルの効果と活用方法
2021/06/17
1.アロマオイルの効果・効能を紹介
アロマオイルの種類とそれぞれの効果を表にまとめました。アロマオイルにはたくさんの種類があり、それぞれ効果も違います。適当に使うのでなく、しっかりと効果や用途にあったオイルを使いましょう。症状別、目的別のおすすめアロマを知りたい方は、こちらをご覧ください。
●アロマの種類と効果効能
現在、アロマオイルは、世の中に200~300種類はあると言われています。
その中でも、主だったアロマの種類と効果効能を表にまとめてみます。
リラックス | ストレス解消 | 不安解消 | 集中力アップ | 安眠 | 痛み止め | スキンケア | |
ジャスミン | ● | ● | ● | ● | |||
カモミール | ● | ● | ● | ● | ● | ||
ゼラニウム | ● | ● | ● | ● | ● | ||
ラベンダー | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
ローズ | ● | ● | ● | ● | |||
プルメリア | ● | ● | ● | ● | ● | ||
スペアミント | ● | ● | ● | ● | |||
セージ | ● | ● | ● | ● | ● | ||
バジル | ● | ● | ● | ● | ● | ||
ペパーミント | ● | ● | ● | ● | ● | ||
ローズマリー | ● | ● | ● | ● | ● | ||
ジンジャー | ● | ● | ● | ||||
ティートリー | ● | ● | ● | ||||
ヒノキ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
ユーカリ | ● | ● | ● | ||||
グレープフルーツ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
ベルガモット | ● | ● | ● | ● | ● | ||
ユズ(柚子) | ● | ● | ● | ● | |||
レモン | ● | ● | ● | ● | ● |
● ストレス解消やリラックスにおすすめのアロマは…
ジャスミン、カモミール、ゼラニウム、ラベンダー、ローズ、プルメリア、スペアミント、セージ、バジル、ペパーミント、ローズマリー、ジンジャー、ヒノキ、グレープフルーツ、ベルガモット、ユズ、レモンなどがストレス解消やリラックスには効果があります。
● 睡眠時におすすめのアロマは…
カモミール、ラベンダー、ローズ、バジル、ヒノキ、ベルガモット、ユズなどが安眠には良いとされていますので、睡眠時によいですね。
● お花のアロマ
色々なアロマがありますが、ここでは人気のお花のアロマをご紹介します。
【ラベンダー】
ラベンダーのアロマのキーワードは「癒やし、自己表現」です。いろいろな商品で香りを扱われているラベンダーは安眠効果があることで知られています。
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心への効能
自律神経のバランスを調整し深くリラックスさせてくれます。
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体への効能
ラベンダーは150種を超える効用が認められています。頭痛や生理痛などの鎮痛作用や緊張緩和、免疫力強化の作用があります。
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肌への効能
皮膚の再生効果や、やけどなどの炎症の改善効果があります。
【ローズ】
ローズには主に「ローズアブソリュート」と「ローズオットー」の2種類の香りがあります。
「アブソリュート」は深みのある香りで、香りそのものを楽しむ用途で使われることが多いです。
「オットー」は鎮静や免疫調整作用により優れており、マッサージやスキンケアメインで使用する場合におすすめです。
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心への効能
ショックを受けたり、心が疲れてしまったりしたときに元気を与えてくれる効果があります。
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体への効能
女性ホルモンのバランスを調整してくれます。生理不順や生理痛などでお悩みの方にはおすすめです。
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肌への効能
アンチエイジング、美肌効果があります。
【ジャスミン】
ジャスミンはクレオパトラが愛した香りとしても有名です。
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心への効能
脳内麻薬と呼ばれるエンファリンや快感ホルモン・ドーパミンの分泌を活性化させるため、多幸感を与えてくれます。
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体への効能
子宮の痛みを緩和する作用があります。また生殖機能も高めてくれます。
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肌への効能
乾燥肌や肌荒れを改善してくれます。
【プルメリア】
プルメリアはハイビスカスと並んで、ハワイを代表するお花です。
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心への効能
緊張感の緩和と集中力を高める効果があります。
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体への効能
血液の循環を良くし、高血圧や冷え性を改善してくれます。
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肌への効能
保湿効果があります。
● フルーツのアロマ
次のアロマは、教室でフルーツの香りのなかで一番人気です! この効用はどうなのでしょう?
【グレープフルーツ】
グレープフルーツは近年、脂肪燃焼効果が証明されました。
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心への効能
緊張や不安感をほぐしてくれるリフレッシュ効果があります。
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体への効能
血液やリンパの流れを促進し、老廃物を排出してくれます。肝臓を強くしてくれたり、消化を進めたりする効果もあるので、二日酔いにも効果的です。
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肌への効果
皮脂の分泌の抑制、消臭・抗菌効果があります。
2.アロマオイルが身体に効く仕組みと理由
ここではアロマオイルが身体へ吸収される経路(仕組み)と、アロマオイルが身体に効く理由を紹介しますアロマオイルがどのようにして身体に浸透するかを理解することによって、正しい方法でアロマオイルを活用できるようになります。
なお体に浸透させるアロマオイルは特に天然成分100%のエッセンシャルオイル(精油)のことです。
次章以降では「エッセンシャルオイル(精油)」と表記しますが、アロマオイルのことを指しています。
2-1. エッセンシャルオイル(精油)が浸透する経路は4通り
エッセンシャルオイル(精油)が浸透する経路は下記の4通りです。
・口から腸へ
・皮膚から血管へ
・呼吸から肺血管へ
・嗅覚から脳へ
口から腸へ吸収する経口吸収は、自然界にない高濃度な精油をダイレクトに吸収することになります。近代アロマテラピーが発祥したフランスでは、精油を内服したり、直腸などの粘膜に投与したりして、その薬理作用を得ることがあります。
しかし、こういった行為は医師による医療行為として行われます。一般人が真似すると危険なので、絶対やらないようにしましょう。
上記により、実用できる経路は「皮膚から血管」「呼吸から肺血管」「嗅覚から脳」の3通りになります。
「(口から腸)>皮膚から血管>嗅覚から脳>呼吸から肺」の順で効果が高くなりますが、取り扱いの難易度も上がります。
のちほど説明しますが、エッセンシャルオイル(精油)の活用方法でもっとも一般的なのは芳香浴です。
芳香浴は経鼻吸収(呼吸から肺血管や脳へ)と経皮吸収(皮膚から血管へ)の2ルートからエッセンシャルオイル(精油)の成分を吸収できます。
そのため、身体全体に広がりやすくなり、心身の症状を緩和させてくれます。エッセンシャルオイル(精油)を初めて取り扱う人は、芳香浴をおすすめします。
2-2. エッセンシャルオイル(精油)が精神と身体に効果がある理由
脳に運ばれた香りの情報は大脳と視床下部に伝わります。エッセンシャルオイル(精油)に心理的作用がある理由は、大脳基底核にある海馬に、エッセンシャルオイル(精油)の香りが伝わり、「懐かしい」「幸せ」「嬉しい」といった記憶と結びつくからだと言われています。
記憶が蘇って、精神的にリラックスすることができます。身体的作用がある理由は、視床下部から脳とその他の部位へ香りの情報が伝わり、エッセンシャルオイル(精油)の薬理効果によって様々な生理作用を起こすからだと言われています。
3-1.芳香浴
芳香浴(ほうこうよく)
「芳香浴(ほうこうよく)」とは、精油の香りを空間に広げて楽しむアロマテラピーの最も基本的な方法です。
手軽に行うことができ、リラックスや気分転換など、心身のバランスを整えるのに役立ちます。
香りを拡散する芳香器には「アロマディフューザー」や「アロマランプ」などさまざまな種類がありますが、専用の道具がなくても大丈夫。
使う場所や目的に合わせて適した方法を選んでみましょう。
アロマディフューザーで楽しむ
芳香浴の中で最もポピュラーなのが、専用の芳香器「アロマディフューザー」を使って香りを楽しむ方法です。
一番のメリットとしては、空間に精油の香りを効率的に広げることができること。したがって、リビングや寝室など、お部屋でアロマを楽しみたい方におすすめです。
アロマディフューザーには、定番人気の「超音波式」のほか、拡散力に優れた「ネブライザー式(空気圧縮式)」などがあります。
3-2.アロママッサージ
精油を植物油(キャリアオイル)に混ぜ合わせるだけで簡単にマッサージオイルを作ることができます。
精油の香りとマッサージの相乗効果で深いリラックスをもたらすだけでなく、美肌に整える、血行や老廃物の排出を促す、筋肉のコリを和らげるなど、心身への高い効果が期待できます。
アロママッサージの方法
精油の原液は刺激が強いので、直接お肌につけることができません。
ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどの植物油(キャリアオイル)で薄めてから使います。
精油を薄める割合は1%以下が目安ですが、使う精油の種類や使用方法、使う人の健康状態などにより多少変わってきます。
とくに顔などのデリケートな部分に使う場合や敏感肌の人は、さらに薄めの濃度(0.5%以下)を心がけましょう。
植物油の量 | 10ml | 20ml | 30ml | 40ml | 50ml |
1%濃度 | 2滴 | 4滴 | 6滴 | 8滴 | 10滴 |
0.5%濃度 | 1滴 | 2滴 | 3滴 | 4滴 | 5滴 |
アロママッサージの注意点
・精油や植物油は高品質なものを選びましょう。
・敏感肌の人は0.5%以下の濃度で行い、必ずパッチテストをしてから行ってください。
・かゆみや炎症などのトラブルが発生した場合はすぐに水と石けんで洗い流し、必要に応じて医療機関を受診してください。
3-5.湿布
「湿布」は、精油を含ませたタオルを体にあて、痛みやコリを癒す方法です。
一般的に、慢性の肩こりや腰痛、生理痛には血行を促す「温湿布」を。ねんざや打撲の直後など急性のトラブルやスポーツ後のクールダウンには「冷湿布」が効果的とされています。
湿布の方法
洗面器にお湯(または冷水)をはり、精油を1〜3滴落とします。
タオルで水面に浮いた精油をすくい取るようにし、精油が肌につかないように注意して絞ります。
精油がついた面が内側になるように折りたたみ、気になる部位にあてます。
湿布の注意点
・精油のついた部分が直接肌につかないように注意します。
・目のまわりや皮膚の薄い部分への使用は避けてください。
まとめ
アロマオイルの効果と、その活用方法について紹介しました。アロマオイルと一口にいっても、その種類や効果はたくさんあります。
精神的作用(ストレス解消やリラックスなど)を求める場合には、ベルガモットやマンダリン、ラベンダー。
身体的作用(風邪予防や肩こり・筋肉痛の解消など)を求めるならユーカリやティーツリー、ラベンダーがおすすめです。
またアロマオイルの活用方法として最も基本的なのは、芳香浴(ほうこうよく)です。
アロマランプやアロマディフューザーといった専用の芳香器を購入するか、もしくはスプレーなどに入れて空間に散布する方法で、アロマを楽しみましょう。
アロマオイルを活用して、ぜひ休息効果を高めてみてください。